発達155:脳・身体からみる子どもの心
[ここがポイント]
◎ 「共感性」「遊び」「主体性」「親子関係」「発達障害」など、保育の場でも注目の重要テーマについて、「脳」と「身体」の最新知見から考える。
◎ 近年明らかになった最新の情報とともに、豊富な事例やエピソードも紹介し、多面的に子どもの心の育ちに迫る特集。
Ⅰ 子どもの心の育ち
脳・身体からみる子どもの心――認知発達の原理から考える(乾 敏郎)
ヒトの子育ての科学的理解(明和政子)
母子関係の基盤としての身体性――へだたり(遠心性)に注目して(根ケ山光一)
保育における環境と心の育ち・身体性・遊び(細田直哉)
実行機能と遊び (森口佑介)
ヒトの発達における自発性と主体性(多賀厳太郎)
幼年期における運動発達と認知発達―指と数の関係から体力と学力の関係まで(杉村伸一郎)
幼い目に映った「私」の身体―幼児の「自己認知の発達」研究は何を見落としていたのか(木村美奈子)
Ⅱ 発達障害をめぐって
身体からみる障害・発達障害をもつ子どもの生きている世界(熊谷晋一郎)
発達障害児に対する作業療法―感覚統合からみた自閉スペクトラム症児の感覚・運動 (加藤寿宏)
発達障害への「支援」とは(榊原洋一)
【連載】
保育に活かせる文献案内〈連載21〉
言葉と保育についての研究(汐見稔幸)
障がいのある子の保育・教育のための教養講座―実践障がい学試論【保育/教育指導編】〈連載25〉
出来事の「再到来」(佐藤 曉)
子どもたちの情景―そばにそっといたおねえさん先生から見えたこと〈連載16〉
子どもたちにとっての「死」(ひらのゆうこ・浜田寿美男)
人との関係に問題をもつ子どもたち〈連載97〉
言語獲得に課題のある子どもへのストーリー化への支援について(《発達臨床》研究会)
霊長類の比較発達心理学〈連載134〉
熊本サンクチュアリのチンパンジー研究―心の理論・情動・福祉(平田 聡)
心理学をめぐる私の時代史〈連載10〉
「障害」を通して「発達」と出会う(浜田寿美男)
【発達読書室】
著者が語る『発達障害児と保護者を支える心理アセスメント―「その子のための支援」をめざして』(古田直樹)
書籍紹介