ケアマネージャーが主催している事例研究会の運営手法と、そこで取り組まれた「実践の言語化」の作業をまとめた、現場職員に有益な書
「自分の取組に自身が持てない」「悩み・不安を誰かと共有したい」「自分達で研修をしたいが上手くいかない」
――これらの問題を乗り越えられる方法が満載の一冊。
本書は、ケアマネジャーたちが自主的に立ち上げた事例研究会の運営が軌道に乗るまでの経緯と、この研究会で試みられた実践の言語化に向けた取り組みとその成果をまとめたものである。現場職員である主催者・参加者の両者が、共に、そして主体的に研究会を運営するための手法、事例研究を基に実践を言語化する過程を余す所なく網羅。 効果的な研修が中々できないと悩んでいる現場指導者、自分の実践を客観視したい現場職員に有益な一冊。
[ここがポイント]
◎ ケアマネージャー等の福祉専門職が、自分たちで研究会を立ち上げ運営を軌道に乗せるまでの手法を著者たちの経験を基に提示。
◎ ケアマネージャーたちの研究会での事例研究を基に取り組まれた「実践の言語化」の過程を分かりやすく解説。
◎ 現場で悩みを抱えるケアマネージャーの支えとなる内容が満載。
はしがき
序 章 自分たちで研究会を立ち上げ運営する意義(空閑浩人)
1 「振り返り・気づき・発見の専門職」として
2 自らの実践や経験を言葉にすること
3 対人援助職における実践研究会の意義
第Ⅰ部 研究会立ち上げの経緯と運営──地域包括支援センター主任ケアマネージャーである私たちの取り組み
第1章 なぜ、どのようにして立ち上げたのか(古川美佳・空閑浩人)
1 「共に意見交換する場づくり」からのスタート
2 最初の三年間の取り組み──2006~2008年度
3 主任ケアマネージャーだけで集まる意見交換会の開催へ
4 会の立ち上げから五年間を振り返って
5 現在に至る「経験年数五年以上のケアマネージャーの研究会」開催へ
6 私たちはこの研究会で何がやりたかったのか
第2章 どのようにして運営してきたのか(