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レオ・シュトラウスの政治哲学 『自然権と歴史』を読み解く

レオ・シュトラウスの政治哲学

20世紀を代表する政治哲学の名著が問いかけるものとは。 ポストモダンの地平の先に哲学的思考の在り方と「近代」を超える道を示す

著者 石崎 嘉彦 編著
厚見 恵一郎 編著
ジャンル 哲学・思想
政治・法律
シリーズ 哲学・思想 > MINERVA 人文・社会科学叢書 233
出版年月日 2019年05月30日
ISBN 9784623083930
判型・ページ数 A5・352ページ
定価 定価4,950円(本体4,500円+税)
在庫 在庫あり
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  • 目次

三項の連結式が表すものとは

20世紀を代表する哲学者レオ・シュトラウスはその主著『自然権と歴史』で歴史主義・価値相対主義に抗し、伝統的な自然権論を擁護した。本書では古代ギリシャから現代にいたる自然権論をシュトラウスの主著を手がかりに読み直し、自然権論の可能性とそれが思想史上どう位置づけられるか、多様な視座から読み解くこころみ。



[ここがポイント]
◎「政治哲学における20世紀の名著」に気鋭の執筆陣が応答した意欲的論集。
◎日本における「自然権」に関する哲学的営みの集大成。
凡 例

序 章 『自然権と歴史』の表題について――「正」と「権」の意味をめぐって(石崎嘉彦)
 1 はじめに
 2 自然、正ないし権、歴史
 3 自然法か自然権(正)か
 4 自然的正と自然権
 5 自然権の意味について

第1章 シュトラウスと歴史主義の問題(佐藤貴史)
 1 歴史化の時代のなかで
 2 シュトラウスの方法論的態度――区別、前提、理解
 3 歴史主義と非歴史主義的な「根本的問題」
 4 シュトラウスにおける〈歴史による歴史の克服〉?

第2章 歴史主義と「哲学的倫理」としての自然的正(西永 亮)
 1 「同盟者」としての歴史主義?
 2 歴史主義の「哲学的」基礎――哲学の独断性というイメージ
 3 歴史主義の独断性とソクラテス的哲学――正に関する経験の「十全な解釈」をめぐって
 4 「哲学的倫理」としての自然的正

第3章 ウェーバーとシュトラウス ――「人間の理性では価値の葛藤を解決できない」というテーゼをめぐって(野口雅弘)
 1 ウェーバー研究者の困惑
 2 ニヒリズムと価値の不可避的な抗争
 3 論証の欠如と「嘲り」
 4 「理性と啓示」と神義論
 5 エソテリシズムと責任倫理
 6 ウェーバリアンとしてのシュトラウス?

第4章 歴史的研究の方法をめぐるシュトラウスのウェーバー批判(西永 亮)
 1 「価値相対主義」批判から「歴史的研究」の方法論へ
 2 社会科学における価値判断の不可欠性
 3 価値判断排除の正当性――哲学と歴史的アプローチ
 4 著者の意図とその誤解
 5 シュトラウスの「政治哲学の歴史」

第5章 はじめにコンヴェンショナリズムありき――『自然権と歴史』第Ⅲ章を読む(中金 聡)
 1 順序の問題
 2 「自然」の発見
 3 通俗的コンヴェンショナリズム――ソフィストたち
 4 哲学的コンヴェンショナリズム――エピクロス主義者
 5 コンヴェンショナリズムのゆくえ

第6章 エピクロス哲学とレオ・シュトラウス 髙木酉子
 1 哲学的コンヴェンショナリズム
 2 哲学的コンヴェンショナリズムとエピクロス的快楽主義
 3 『自然権と歴史』第Ⅲ章におけるコンヴェンショナリズム
 4 古代コンヴェンショナリズムと自然権

第7章 Classic Natural Rightの教理における最善のレジームとジェントルマン(近藤和貴)
 1 『自然権と歴史』第Ⅳ章の位置づけとジェントルマン論
 2 最善のレジームとジェントルマン
 3 シュトラウスとCNR
 4 シュトラウス政治哲学の理解に向けて

第8章 シュトラウスにおける古典的自然権と近代的自然権(杉田孝夫)
 1 ある断絶
 2 近代的自然権の発見は何をもたらし、何を失ったか
 3 古典的自然権
 4 「知恵」と「同意」の結合

第9章 近代自然権論の創始者としてのホッブズ(高田 純)
 1 本論の目的と展望
 2 自然的正と自然法の伝統的理解
 3 自然権と自然法――ホッブズにおける転換
 4 理性の役割
 5 自然学と政治学
 6 神の法と自然の法――宗教と政治
 7 承認の闘争と暴力死

第10章 政治化する哲学――ホッブズの快楽主義、理想主義、無神論(中金 聡)
 1 ホッブズ解釈の修正
 2 政治的快楽主義と政治的理想主義
 3 政治的無神論
 4 啓蒙とエソテリシズムのはざまで

第11章 「近代的自然法の頂点」としてのロック(厚見恵一郎)
 1 シュトラウスのロック論
 2 ロック自然法論における利益と義務の問題
 3 ロック自然法論における啓示と理性の問題、ないしは意志する神と創造神の問題
 4 ロックとアヴェロエス主義?
 5 「近代的自然法の頂点」の意味

第12章 秘教としてのロック、顕教としてのロック――シュトラウスのロック読解と戦後アメリカの保守主義(井上弘貴)
 1 シュトラウスのロック読解が戦後アメリカの保守主義にもたらしたもの
 2 忘れられたロック読解の系譜――ケンドールとシュトラウス
 3 豊かさと多数派支配の無制限の最大化をめぐって
 4 秘教的なロックか、それとも顕教的なロックか
 5 シュトラウスの弟子たちを二分するものとしてのロック

第13章 古代への回帰と近代の推進――シュトラウスによるルソー再評価(関口佐紀)
 1 シュトラウスによるルソー再評価
 2 近代性の最初の危機
 3 古代への回帰と近代の推進――自然の法から理性の法へ
 4 シュトラウスの意図について
 5 善き生とルソーの夢想

第14章 危機の理解とエソテリシズム(吉永和加)
 1 シュトラウスによる危機の理解
 2 ルソーの危機とシュトラウスの危機
 3 エソテリシズムの効用

第15章 シュトラウスのバーク――なぜ近代性の危機は抗うほどに増幅されるのか(佐藤一進)
 1 ニヒリズムの高祖たち
 2 ルソーの失敗
 3 バークのルネサンス
 4 バークの蹉跌
 5 近代性の危機の起源

第16章 論理嫌い(ミソロゴス)と歴史主義への道――シュトラウスのバーク論に寄せて( 厚見恵一郎)
 1 『自然的正(権)と歴史』の目次の中の断裂
 2 バークにおける理論と実践の関係と「論理嫌い」
 3 歴史主義の「論理嫌い」と古典的自然権の「異質性についての知識」

終 章 自然権の存在論――「在ろうとして在るもの」としての自然権(石崎嘉彦)
 1 「自然権とは何か」の考察に向けて
 2 「政治的なもの」の危機と自然権
 3 なぜ自然権か
 4 政治哲学と歴史研究
 5 在ろうとして在ろうとするもの――それが自然権である

Abstract
あとがき
人名・事項索引

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