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「少年」「少女」の誕生

「少年」「少女」の誕生

少年少女雑誌と「少年」「少女」は、どう生まれて、どう変遷したか。 社会学・文学的考察に加え、メディア論的な視点からも読み解く

著者 今田 絵里香
ジャンル 社会
社会 > ジェンダー
社会 > メディア
出版年月日 2019年10月30日
ISBN 9784623084401
判型・ページ数 A5・520ページ
定価 定価4,400円(本体4,000円+税)
在庫 在庫あり
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  • 目次
「少年」「少女」に関する知はどのように作られ、またなぜ作られたのか。『日本少年』『少女の友』をはじめとする少年少女雑誌を詳細に分析し、少年少女雑誌における「少年」「少女」の誕生と変遷を明らかにする。
少年少女向けのメディアを比較分析する全Ⅲ部構成で、少年少女小説、伝記、少年少女詩、抒情画、通信欄・文芸欄などを丁寧に読み解きながら、時代による変化をはじめ、媒体による差異、その繊細なせめぎあいを描き出す。

[ここがポイント]
◎ 少年少女雑誌については様々な言説が存在するが、少年少女向けのメディアを比較分析し、時代による変化をはじめ、媒体による差異を実証分析した貴重な研究。
序 章 少年少女雑誌と「少年」「少女」はどのように生まれてどのように変遷したのか
 1 少年少女向けのメディアにおける「少年」「少女」に関する知 
 2 少年少女向けのメディアの比較分析をどのようにするのか 


 第Ⅰ部 「少年」「少女」の起源

第一章 子どものメディアから「少年」のメディアへ――作文投稿雑誌から少年雑誌へ
 1 「少年」のメディアの誕生 
 2 作文投稿雑誌から少年雑誌へ 
 3 近世の子どもから近代の子どもへ 
 4 漢文体・漢文訓読体から言文一致体へ 
 5 大人の文から子どもの文へ 
 6 近代の子どもとは何か 

第二章 「少年」のメディアから「少年」「少女」のメディアへ――少年雑誌から少年少女雑誌へ
 1 「少年」「少女」のメディアの誕生 
 2 少年雑誌から少年少女雑誌へ 
 3 「少年」から「少年」「少女」へ 
 4 少年雑誌の少女欄から少女雑誌へ 
 5 男女別学による「少年」「少女」の分離 
 6 近代の子どものジェンダーとは何か 

第三章 大人と異なる存在としての「少年」「少女」へ――『少年世界』『少女世界』から『日本少年』『少女の友』へ
 1 大人と異なる存在としての「少年」「少女」のメディアの誕生 
 2 『少年世界』『少女世界』から『日本少年』『少女の友』へ 
 3 「少年文学」叢書から「愛子叢書」へ 
 4 子どもの文から「少年」「少女」のありのままの文へ 
 5 都市新中間層の男子・女子 
 6 都市新中間層の子どもとは何か 


 第Ⅱ部 「少年」「少女」の展開

第四章 新体詩の名手と口語詩の名手――『日本少年』『少女の友』の少年少女詩の差異
 1 『日本少年』『少女の友』の「少年」「少女」はどのようなものだったのか ――少年少女詩から見る
 2 新体詩の名手 
 3 口語詩の名手 
 4 文語体を操る男子・口語体を操る女子 
 5 二つの抒情 

第五章 少女雑誌のアイドルと少年雑誌のアイドルの不在――『日本少年』『少女の友』の投書欄の差異
 1 『日本少年』『少女の友』の「少年」「少女」はどのようなものだったのか――投書欄から見る
 2 『日本少年』のアイドルの不在 
 3 『少女の友』のアイドル 
 4 夭折の天才少女 
 5 学校のネットワークと雑誌のネットワーク 

第六章 あこがれの才色兼備のお嬢さま――『少女の友』の変
 1 『少女の友』の「少女」はどのように変化したのか――抒情画・伝記・少女小説から見る
 2 知的能力のある少女から知的能力・運動能力のある少女へ――『少女の友』の変化 
 3 才色兼備のお嬢さまとその変化――『少女の友』の少女小説の変化 
 4 女子教育の変化 
 5 「少女らしさ」の変化――あこがれの才色兼備のお嬢さまにおける運動能力の重視 

第七章 完全無欠の英雄――『日本少年』の変化
 1 『日本少年』の「少年」はどのように変化したのか――抒情画・伝記・少年小説から見る
 2 学歴の価値の低下・抒情の排除――『日本少年』の変化 
 3 完全無欠の英雄とその変化――『日本少年』の少年小説の変化 
 4 「少年らしさ」の変化――完全無欠の英雄における学歴・抒情の軽視 


 第Ⅲ部 「少年」「少女」の変容と解体

第八章 都市新中間層の「少年」「少女」からあらゆる階層の「少年」「少女」へ――『日本少年』『少女の友』から『少年倶楽部』『少女倶楽部』へ
 1 少年少女雑誌の勢力争いはどのような変化をもたらしたのか 
 2 『日本少年』『少女の友』から『少年倶楽部』『少女倶楽部』へ 
 3 『日本少年』から『少年倶楽部』へ 
 4 『少女の友』から『少女倶楽部』へ 
 5 講談社文化――中間層より下の階層の読者の開拓 
 6 反都市新中間層文化の勝利 

第九章 「少年」「少女」から少国民へ ――総力戦体制下の少年少女雑誌
 1 総力戦は「少年」「少女」のメディアをどのように変容させたのか 
 2 知的能力・運動能力・戦闘能力のある少女と運動能力・戦闘能力・労働能力のある少女へ――少女雑誌の抒情画の変化 
 3 芸術家・エリート・運動家・軍人・武士へ――『少女の友』の伝記の変化 
 4 運動能力・戦闘能力のある少年とエリート・軍人・武士 ――少年雑誌の抒情画・『日本少年』の伝記の不変
 5 「児童読物改善ニ関スル指示要綱」と日本少国民文化協会 
 6 あらゆる階層の男子・女子の包含 

第一〇章 「少年」「少女」の価値の喪失 ――戦前の少年少女雑誌から戦後の少年少女雑誌へ
 1 戦後において少年少女雑誌はどのように変化したのか 
 2 戦前の少年少女雑誌から戦後の少年少女雑誌へ 
 3 エスから男女交際へ 
 4 「美しい」から「かわいい」へ 
 5 「少女」から「ジュニア」へ 
 6 男女共学による「少年」「少女」の同化と都市新中間層の力の喪失 
 7 少女同士の関係から少年少女の関係へ 


終 章 「少年」「少女」の誕生と変遷
 1 少年少女向けのメディアにおける「少年」「少女」に関する知の変遷 
 2 都市新中間層の男子・女子からあらゆる階層の男子・女子へ 

あとがき 
附表1 少年雑誌の歴史(一八八八~一九六九年)
附表2 少女雑誌の歴史(一九〇二~一九六九年)
人名・事項索引

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