酒場の京都学
[ここがポイント]
◎ 古都の酒場の歴史と文化の地理をたどる
◎ 多彩な地図・図版で目にも楽しい
序 章 裏町の酒場から
1 宣伝酒場のなごり
2 空間を足して割って
3 裏町の風景
4 本書の構成
第1章 〈茶屋酒〉の系譜学
1 「夜毎に変る枕の数々」──谷崎潤一郎の経験
2 名所における酒食の光景
3 明治期の「酒場」
4 酒場の系譜
第2章 酒場の登場
1 学生文化と飲食店
2 三高生の酒場
3 社会問題化するカフエー
4 昭和京都の飲み歩き
第3章 洋食酒場と花街
1 三高生と女給
2 四条通のカフエー
3 明治京都の西洋料理屋
4 古川ロッパの「色町洋食」論
5 花街と〈場所の力〉
第4章 歓楽街の誕生
1 歓楽街とはなにか
2 「風俗営業」の取り締まりと歓楽街
3 歓楽街の分布
4 裏町「歓楽街」の成立
5 変わりゆく花街
6 「歓楽街」成立の地理的基盤
第5章 《裏寺町》の空間文化誌
1 「ぼんや」をめぐる語り
2 東西〈都〉の酒場風景
3 《裏寺町》の正宗ホール
4 戦後《裏寺町》の風景
終 章 〈会館〉という迷宮
1 集合建築としての〈会館〉
2 〈会館〉の出現とひろがり
3 都市の無意識──〈会館〉の立地と空間性
あとがき
索 引