環境再生のまちづくり 四日市から考える政策提言
維持可能な都市をめざして公害判決から35年。環境・福祉・地域経済の諸分野で何が必要か。いま「四日市」から問いかける。公害に苦しんだ都市、四日市の抱える課題や環境政策を分析し、「環境再生」のための課題と方途を、全国都市に向けて発信する。
I なぜいま環境再生・都市再生か
1 都市再生の環境学をめざして
2 四日市における環境再生とは
3 四日市公害は終わっていない
II 臨海コンビナートと地域内経済循環
4 コンビナート企業の戦略と四日市臨海部の再編
5 四日市臨海部と地域産業政策
6 四日市地域経済の維持可能性と政策課題
III 都市構造の変化と都市環境
7 「分散型広域」都市の形成と都市再生
8 中心商業地の再生とまちづくり
9 コンビナート災害と臨海部のリスク管理
IV 都市政策と行財政
10 環境・都市再生と行政責任
11 四日市公害をめぐる「自治体環境政策」の意義と限界
12 臨海部開発・再生と「沿岸域」のまちづくり
13 四日市市財政と都市政策
V 「公害のまち」から医療・保健・福祉の先進都市へ
14 四日市公害の「解決」過程と被害構造
15 四日市公害と福祉のまちづくり
16 四日市の地域住民組織とコミュニティ政策
終 維持可能な都市をめざして
あとがき
巻末資料
索 引