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方法としての〈語り〉 民俗学をこえて

方法としての〈語り〉

ドイツ民俗学の第一人者アルブレヒト・レーマンの来日を機縁に、多様な領域の日本の研究者がナラティヴ、語りなどの重要性を問い直す

著者 岩本 通弥 編著
ジャンル 社会 > 文化人類学・民俗学
出版年月日 2020年04月10日
ISBN 9784623088010
判型・ページ数 A5・380ページ
定価 定価7,150円(本体6,500円+税)
在庫 在庫あり
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  • 内容説明
  • 目次

これまで民俗学は普通の人びとの生活世界を把捉しようと〈語り〉にこだわってきたが、近年ナラティヴ、語り、物語、オーラリティーは実践的な概念としてさまざまな領域でとりあげられるようになっている。本書はドイツ民俗学における第一人者であるアルブレヒト・レーマンの来日を機縁として〈語り〉に注目するさまざまな分野の日本の研究者が論考を寄せ、その重要性を問い直した一冊である。

[ここがポイント]
◎ 分野を横断して〈語り〉に着目する
◎ 現代の民俗学の第一線を知る


日本の読者へ

序 章 ナラティヴと主観性の復権──民俗学からの問い(岩本通弥)
 1 ナラティヴの時代=個人化する世界
 2 アルブレヒト・レーマンと〈日常の語りアーカイヴ〉
 3 〈日常の語り〉と〈意識分析〉
 4 日独民俗学の乖離
 5 本書の構成と論点──日常・経験・意識をめぐって


 第Ⅰ部 なぜ〈語り〉研究なのか

第1章 民俗学の方法としての意識分析(アルブレヒト・レーマン:及川祥平訳)
 1 民俗学/ヨーロッパ・エスノロジーの文脈における文化科学的意識分析の歴史と問題設定
 2 記憶の語りの資料的価値に関する考察
 3 語りの型(マスター)

第2章 ドイツにおける日常の語り研究の系譜(法橋 量)
 1 日常の語りとは何か
 2 語りの日常研究前史
 3 労働の日常と語り──仕事の話
 4 体験と語り
 5 メディアと日常の語りの現在

第3章 カタリとハナシ──世間話研究の展開(山田厳子)
 1 「書かれなかったこと」と「語られなかったこと」
 2 ハナシとカタリ
 3 「世間話」研究の展開
 4 フィールド経験と「談話」研究

第4章 神秘化された森と環境保護運動──ドイツの事例より(アルブレヒト・レーマン:識名章喜・大淵知直訳)
 1 はじめに
 2 ロマン派の時代
 3 ロマン派とドイツの神話
 4 「森の死」が環境破壊の隠喩に

コラム 神秘の森と里山(篠原 徹)


 第Ⅱ部 意識分析とナラティヴ

第5章 気分と雰囲気──意識分析のコンテクストにおける記憶と語りに及ぼす影響(アルブレヒト・レーマン:内藤文子訳)
 1 はじめに
 2 経験概念と状況
 3 雰囲気──哲学と語り研究との間
 4 空間─知覚と雰囲気─もの

第6章 〈意識分析〉がもたらす革新──社会福祉研究の立場から(池埜 聡)
 1 社会福祉研究の固有性とジレンマ
 2 社会福祉研究における質的研究
 3 意識分析と社会福祉研究──重なり合うもの
 4 意識分析がもたらす新たな射程

第7章 民族誌的研究とナラティヴ──対話のパフォーマティヴィティ(門田岳久)
 1 ポストリアリズムと語り研究
 2 民族誌とナラティヴ
 3 語る主体への注目
 4 事実とリアリティ
 5 発話とパフォーマティヴィティ
 6 対話・合意・実践──終わりにかえて

第8章 意識分析における「語り」と「記憶」の位置(山 泰幸)
 1 経験としての語り
 2 語りと雰囲気
 3 ライフコースの個人資料としての語り
 4 なぜ意識分析は量的な手法を取っているのか

コラム 意識分析は日常の語りを捉えることができるのか(足立重和)


 第Ⅲ部 オーラル・ヒストリーと語りのアーカイヴ化

第9章 意識分析とオーラル・ヒストリー──オーラルナレーションのアーカイヴ化(アルブレヒト・レーマン:法橋量訳)
 1 オーラル・ヒストリー
 2 説話研究とアーカイヴ化
 3 記憶とアーカイヴ化についての省察
 4 アーカイヴ研究の質的基準

第10章 社会学における質的データとアーカイヴ化の問題──オーラリティと声の公開の可能性(小林多寿子)
 1 社会学におけるアーカイヴ化の問題
 2 ハンブルク大学「日常の語り」アーカイヴと「アーカイヴ風土」
 3 アーカイヴ化の可能性
 4 オーラリティとアーカイヴ──声を声のまま聴く
 5 社会学的アーカイヴズの可能性

第11章 歴史研究のなかの「記録」(原山浩介)
 1 歴史研究におけるオーラル・ヒストリーの課題
 2 人々の戦争「体験」
 3 歴史叙述と記録との関わり
 4 オーラル・ヒストリーへの理解の共有に向けて

第12章 ライフ・ストーリーと民俗学(中野紀和)
 1 学問領域をつなぐオーラル・ヒストリー
 2 テクストそのものからテクスト生成過程へ
 3 オーラル・データを聞き直す──語りの多面性
 4 聞き書きの場
 5 データの収集から公表まで──実際の作業から
 6 記憶の記録化をめぐるさまざまな試み

コラム なぜ個人的な日常の説話をアーカイヴ化するべきなのか──考察と事例(アルブレヒト・レーマン:法橋量訳)
コラム エゴ・ドキュメントに関する学際的議論と「日常の語り」アーカイヴ(カリン・ヘッセ-レーマン:法橋量訳)


あとがき
索引

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