産業・組織心理学 個人と組織の心理学的支援のために
[ここがポイント]
◎ 公認心理師の必修カリキュラムの科目「産業・組織心理学」に対応。
◎ シリーズ(全23巻)の1巻として、他の巻と合わせて読むことでより理解が深まる。
◎ 授業の教科書、試験対策として使えるだけでなく、心理職として現実的に働くときに意味を持つ視点や考え方、知識を学べる。
序 章 産業・組織心理学を学ぶ意義(加藤容子)
1 産業・組織心理学とは
2 産業・組織心理学をとりまく現状
3 本書の概要
第Ⅰ部 産業・組織を理解する
第1章 組織とは──組織の運営・管理と組織-個人の心理学的アセスメント(加藤容子)
1 組織とは
2 組織の運営と管理
3 組織-個人の心理学的アセスメント
第2章 組織における労働契約・法規──産業・労働分野の基本となる法とは(西脇明典)
1 労働契約とコンプライアンス
2 産業・労働分野における安全衛生管理の制度と専門職
3 産業・労働分野における法律
第Ⅱ部 産業・組織における人を理解する
第3章 キャリア──働く人々を理解・支援するための理論と概念(富田真紀子)
1 キャリアとは
2 キャリア発達
3 キャリア開発
第4章 ワーク・モティベーションと組織コミットメント──個のパフォーマンスを支えるもの(前川由未子)
1 ワーク・モティベーション
2 組織コミットメント
第5章 リーダーシップ──集団活動への効果的な影響力のために(前川由未子・加藤容子)
1 リーダーシップとは
2 リーダーシップ研究の変遷と理論
3 組織で求められるリーダーシップとその開発
第6章 職場の人間関係──人と人とをつなげて組織を支えるもの(竹田龍二)
1 グループ・ダイナミックス
2 コミュニケーション
3 チームワーク
第7章 職業性ストレスとメンタルヘルス──働く人のストレスとの付き合い方を理解する(田丸聡子)
1 ストレスとは
2 職場のストレス要因とメンタルヘルスの問題
3 ストレスの予防とマネジメント
第8章 作業と安全衛生──生産活動にかかわる人を支える(水島秀聡・田上明日香)
1 作業研究(作業能率)と作業に関する健康管理
2 労働災害とその対策
3 安全衛生マネジメント
第Ⅲ部 産業・労働分野の心理学的支援を考える
第9章 産業・組織心理臨床の実際──「働くこと」を心理学的に支援するための活動(三宅美樹)
1 事業場内相談室
2 EAP
3 メンタルヘルスケアを推進するための教育研修・情報提供
4 連携と協働
5 緊急支援と危機介入
第10章 産業精神保健──産業・労働分野における公認心理師の立場とその役割(三宅美樹)
1 健康管理としての産業保健
2 産業精神保健の実際
3 職場における心の健康づくりの推進
第11章 ストレスチェック制度──メンタルヘルス不調の未然防止のために(清水康代)
1 ストレスチェックについて
2 個人への対応
3 職場への対応
コラム 産業現場で必要とされるプレゼンテーション能力
コラム 職場環境改善活動の実際
第12章 多様性に配慮した支援──あらゆる人がいきいきと働くために(坊 隆史)
1 働き方改革と両立支援
2 職場復帰支援
3 障害者の就労支援
4 ハラスメント相談
コラム 障害者の雇用継続を支援する新たな取り組み:Webを用いた定着支援システム
第13章 組織開発──学びと変容のプロセス(松本寿弥)
1 組織開発とは
2 組織開発の理論
3 組織開発の方法
コラム 日本における組織開発の試み:「組織心理コンサルテーション」
索 引