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自殺で遺された家族が求める支援 偏見による苦しみへの対応

自殺で遺された家族が求める支援

多様な専門職で包括的に支えるために。遺族の置かれる情報不足感に着目し、 情報提供のあり方について調査を基に考える

著者 大倉 高志
ジャンル 経済 > 社会政策
社会福祉
シリーズ 社会福祉 > MINERVA 社会福祉叢書 65
出版年月日 2020年03月31日
ISBN 9784623086634
判型・ページ数 A5・442ページ
定価 定価7,700円(本体7,000円+税)
在庫 在庫あり
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  • 内容説明
  • 目次
わが国ではいまだ自殺者は年2万人台を推移している。2006年、自殺対策基本法では、自殺者の遺族に支援が必要であることが明記された。関係者の積年にわたる尽力により遺族支援は進んできたが、遺族を対象とした調査研究は少ない。本書は、自らも自殺者遺族である著者が、遺族の置かれる情報不足感(知りたいことが知らされない)に着目し、ソーシャルワーカーである立場からどのように各専門職と連携し、支援してその不足感を補っていけるのかについて、調査を基にまとめた。

[ここがポイント]
◎ 難しいといわれる、遺族当事者からの貴重な聞き取り調査を含む
◎ 著者本人も遺族当事者で、当事者視点が貫かれている
まえがき

序 章 なぜ自殺で遺された家族への支援が必要か
 1 これまでの自殺観を問い直す
 2 本書の構成
 3 自殺と自死という言葉への違和感が私の原点
 4 「自」という文字を外して普通の「死」にする
 5 自殺の定義を新たに作る
 6 懸命に生き抜こうとした故人と遺族の人生をいたわり、共感する
 7 自死遺族から普通の「遺族」へ
 8 遺族の皆さまの想いを結集して挑んだ月日

第1章 故人との続柄を考慮した支援は提供されているのか
 1 故人との続柄を考慮した支援を提供するために
 2 座談会形式の調査を目指して
 3 3つの続柄ごとの結果を比較して見えてきたもの
 4 初めての調査を未来に繋げるために

第2章 自殺によって遺された配偶者が望む支援
 1 遺された配偶者に焦点をあてる
 2 続柄を1つに限定した調査をどう設計するか
 3 続柄を遺された配偶者に限定して見えてきたもの
 4 既遂自殺後の警察による対応がその後を左右する
 5 自殺で遺された配偶者に対する支援上の心得とは

第3章 子どもの自殺で遺された親が望む支援
 1 遺された親に焦点をあてる
 2 着目したのは亡くなった子どもの年代
 3 続柄を遺された親に限定して見えてきたもの
 4 死別直後から気を張り続ける父親にも癒しの場を
 5 子どもを自殺で亡くした親に対する支援上の心得とは

第4章 親の自殺で遺された子どもが望む支援
 1 遺された子どもに焦点をあてる
 2 遺された子どもは、20歳以上? それとも、20歳未満?
 3 続柄を遺された子どもに限定して見えてきたもの
 4 亡くなった家族との対面の機会を奪ってはならない
 5 親を自殺で亡くした子どもに対する支援上の心得とは

第5章 3つの続柄における結果の共通点と相違点を探る
 1 続柄を問わず実施することが求められた支援とは
 2 際立って特徴的だった点──遺された子どもへの支援
 3 3つの続柄を考慮した支援上の心得とは

第6章 警察、死体検案医、解剖担当者による自殺発生直後の遺族支援
 1 死別直後に最も早く駆け付ける隣人である警察への期待と苦情
 2 遺族からはどのような訴えが出されているのか
 3 警察による遺族支援の現状を探る
 4 検案・解剖機関による遺族支援の現状を探る
 5 警察による遺族支援の可能性
 6 検案医・解剖担当者による遺族支援の可能性
 7 地域ぐるみの死別後家族支援のさらなる進展に向けて

第7章 望まれる情報提供者とは
 1 全てのグループで望まれた情報提供者とは
 2 新しく提案された職種を担う主体とは
 3 遺族が置かれた状況を丁寧に把握し、的確な助言と同行により支えてくれる人

第8章 親が自殺で亡くなった事実を子どもにどう伝えるか
 1 遺された子どもに適切な方法で伝えるために
 2 自殺で亡くなったことを一体どのように説明すればよいのか
 3 自殺によって遺された子どもについて知っておくべき3つの特徴
 4 子どもの年齢ごとの死の理解の実態を知った上で説明する
 5 子どもへの自殺の事実の伝え方に関する従来からの通説がある
 6 従来からの通説への疑問──伝えることが有害な場合がある
 7 死別後にありのままに事実を伝える

終 章 家族を自殺で亡くした遺族を地域ぐるみで支援するために
 1 本書の前半部分の総括
 2 全ての調査結果を横断的に見て浮かび上がった共通点とは
 3 全ての調査結果を横断的に見て特徴的だった点とは
 4 警察、死体検案医、解剖担当者は、死別後家族支援の専門家でもある
 5 求められた理想の支援者を誰がどのような組織で担うのか
 6 遺された子どもにはたとえ苦しくても、今知っていることをそのまま話す
 7 本研究の語りから見えた想定される介入時期
 8 今後の現実的な方向性
 9 本研究の本質的限界──千差万別の個人に向き合う

参考文献
あとがき
索  引

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