知覚・認知心理学 「心」の仕組みの基礎を理解する
[ここがポイント]
◎ 公認心理師カリキュラムの必修科目「知覚・認知心理学」に対応
◎ シリーズ(全23巻)の1巻として、他の巻と合わせて読むことでより理解が深まる
授業の教科書、試験対策として使えるだけでなく、心理職として現実的に働くときに意味を持つ視点や考え方、知識を学べる
序 章 知覚・認知心理学の目的と概要(郷式 徹・萱村俊哉)
1 知覚心理学・認知心理学を学ぶ意味と必要性
2 知覚心理学と認知心理学の歴史
3 本書の構成
第Ⅰ部 知 覚
第1章 視 覚──私たちは何をどう見ているのか(三好智子)
1 視覚系の構造
2 視知覚の世界
3 視覚の特徴
第2章 聴 覚──「聞く」はどのように実現されているか(森 数馬)
1 聴覚系の生物学的基盤
2 音の認知
3 話し言葉の生成と認知
第3章 体性感覚──私たちの心身を下支えするもの(石倉健二)
1 体性感覚
2 表在感覚
3 深部感覚
4 体性感覚に関連する感覚
5 体性感覚と心理臨床
第4章 味覚・嗅覚──味・ニオイの知覚の仕組みとその特徴(綾部早穂・小川 緑)
1 神経基盤
2 知覚の特性
3 快不快(好き嫌い)
4 障 害
第5章 知覚の障害──何がどのようにできないのか(萱村俊哉)
1 感覚・知覚の強さの異常と大きさの異常
2 失認症
3 共感覚
第Ⅱ部 認 知
第6章 記憶の構造と機能──情報の保持と利用(宮原道子)
1 記憶の構造と機能
2 ワーキングメモリ
3 ワーキングメモリの容量の個人差
第7章 長期記憶の分類と機能──私たちを形作る様々な記憶(杉森絵里子)
1 記憶の分類①宣言的記憶
2 記憶の分類②非宣言的記憶
3 記憶の機能(応用的研究紹介)
コラム 電子書籍やデジタルカメラ,スマートフォンの普及の影響
第8章 思考と推論──どのように前提から結論を導くか(中村紘子)
1 思考とは何か
2 演繹推論
3 帰納推論
4 確率推論
第9章 問題解決と意思決定──わかる,決める心のしくみ(眞嶋良全)
1 問題解決
2 判断と意思決定
3 日常的思考
第10章 認知の個人差──認知スタイルと実行機能(郷式 徹・坂田陽子)
1 認知スタイル
2 認知の個人差と発達障害
3 実行機能
第11章 認知の障害──注意・記憶・思考の問題(武田俊信)
1 注意の障害
2 記憶の障害
3 思考の障害
コラム1 軽い意識障害
コラム2 「見えないゴリラ」の実験とADHD
コラム3 ワーキングメモリ・トレーニング
コラム4 笠原嘉のうつ病の小精神療法
索 引