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福祉社会学のフロンティア 福祉国家・社会政策・ケアをめぐる想像力

福祉社会学のフロンティア

「福祉国家」「社会政策」「ケア」をめぐる福祉社会学、その新たな領野を切り拓く15の《戦略拠点》を提供する

著者 上村 泰裕 編著
金 成垣 編著
米澤 旦 編著
ジャンル 経済 > 社会政策
社会福祉
社会
出版年月日 2021年11月10日
ISBN 9784623092826
判型・ページ数 A5・284ページ
定価 定価7,150円(本体6,500円+税)
在庫 品切れ・重版未定
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  • 目次

福祉社会学はいかなる知を生み出す可能性をもっているのか。
2010年代以降の福祉社会学は、(1)日本社会や東アジアの社会的文脈の意識化、(2)中期的な予測や提案の道筋を示そうとすること、(3)周縁的と考えられてきた政策領域との接合、(4)当事者や支援者の多様性や変化への注目、などの点で深化を遂げてきた。本書はそうした展開をふまえたうえで、「福祉国家」「社会政策」「ケア」をめぐる福祉社会学、その新たな領野を切り拓く15の《戦略拠点》を提供する。



[ここがポイント]
◎ 中堅研究者による、福祉社会学の新たな領野を切り拓く試み。
◎ 本書は福祉国家、社会政策、ケアの三部構成、15章から成る。
はしがき──福祉社会学のフロンティア:越境性と深化


 第Ⅰ部 福祉国家

第1章 労働と福祉を結びなおす──再分配と市場交換の交差(米澤 旦)
 1 福祉と労働の交差──福祉社会学のフロンティアとして
 2 再分配・互酬と福祉社会学
 3 福祉社会学の焦点としての「生活」
 4 福祉社会学における労働の位置
 5 労働と福祉を結びなおす

第2章 福祉供給手段の多様化と資源配分原理──福祉ミックス論の限界を超えて(張 継元)
 1 福祉供給に関する理論的発展
 2 従来の福祉ミックス論の限界
 3 福祉供給手段の多様化
 4 福祉供給手段の資源配分原理と制御メディア
 5 福祉ミックス論の限界を超えて

第3章 天賦人権としての生活権を求めて──森本厚吉が描いた理想の天地(冨江直子)
 1 「生存ではなく生活を」
 2 本章の視点と問い
 3 森本の「生活権」論
 4 「天賦人権」としての「生活権」
 5 福祉社会学への遺産

第4章 グローバル社会政策の起源──ILO百年に寄せて(上村泰裕)
 1 百年前の現場へ
 2 歪んだ集合的記憶
 3 ILOが解き放った政治──労働代表問題
 4 原則と特例──8時間労働制をめぐって
 5 真の議題──女性と児童の保護
 6 社会政策を導く理念
 7 百年後への示唆

第5章 後発福祉国家論の再検討──これまでのアジア研究と今後の課題(金 成垣)
 1 アジアへの関心の高まり
 2 アジア研究の展開
 3 後発福祉国家論の限界と今後の課題


 第Ⅱ部 社会政策

第6章 未婚化の終わり──少子高齢パラダイムのゆくえ(神山英紀)
 1 「少子高齢パラダイム」と未婚化の減速
 2 結婚は将来を調整し共同利益を得る約束
 3 男女両性人口の同時統制
 4 単調・連続的に変化する未婚化──その直接要因としての「男女賃金格差の縮小」
 5 未婚化が終わる理由
 6 少子高齢パラダイムのゆくえ

第7章 家族政策の出生力への影響を考える(岩澤美帆)
 1 出生力はなぜ社会学の対象なのか
 2 出生力はなぜ政策にかかわるのか
 3 社会民主主義的家族政策の目的
 4 家族政策の効果測定はなぜ難しいのか
 5 家族政策の影響について何がわかったのか
 6 「信頼」され「自主性」を高める政策による副次的効果としての出生力回復

第8章 〈教育〉の論理・〈無為〉の論理──教育化する社会保障とその外部(仁平典宏)
 1 教育と社会保障の交点で
 2 〈教育〉の論理と社会保障制度
 3 日本型生活保障システムの成立と揺らぎ
 4 今後の生政治と〈無為〉の位置
 5 規制と〈教育〉
 6 給付と〈教育〉

第9章 社会政策としての住宅政策・再考(祐成保志)
 1 社会政策の限界領域
 2 対人社会サービスとしてのハウジング・マネジメント
 3 ハウジング・マネジメントの弱みと強み
 4 ハウジング・マネジメントのゆくえ
 5 福祉社会における居住保障

第10章 文化芸術活動の社会化──社会に踏み込んだ文化政策(友岡邦之)
 1 文化政策の「社会的・経済的価値」
 2 「文化芸術活動の社会化」の推進要因
 3 資源の徹底活用としての文化政策
 4 文化政策による社会関与の進展
 5 あらためて,文化芸術の特異性とは


 第Ⅲ部 ケ ア

第11章 認知症新時代の福祉社会学的課題──ケアと承認をめぐって(井口高志)
 1 ポスト介護保険制度期の課題
 2 新しい認知症ケアの時代と認知症の社会学
 3 ポスト介護保険制度期の諸実践
 4 認知症実践をめぐる福祉社会学的課題

第12章 ケアが社会的に評価されることにどう向き合うか(森川美絵)
 1 ケアの社会的評価という問題
 2 ケアワークの低評価と概念化に関する先行研究
 3 社会的評価の枠組みの検証──介護保険の事例
 4 オルタナティブなケア評価に向けて
 5 「ケアの全社会的な編成」を視野に
 6 政策志向の福祉社会学として

第13章 地域福祉の主流化とケア提供者(三井さよ)
 1 地域福祉の主流化という時代に
 2 従来型の社会福祉像──専門職とニーズ
 3 地域生活のただなかで──ニーズの複数性
 4 従来型専門職の限界と新たな専門職像
 5 ベースの支援
 6 ニーズを超えて──排除/包摂という視点の必要性
 7 新たな社会の構想と社会福祉

第14章 制度の谷間からの声を聴く──認められない病の患者たち(細田満和子)
 1 社会に認められない「必要」
 2 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)という見えない病
 3 制度の谷間
 4 見えない病──診断されない/できない病気
 5 構造的孤立
 6 正当な「必要」の主張──患者アドボカシー
 7 社会を変え,「この手に希望を」

第15章 地域福祉からみた成年後見──市民社会が支える看とり(税所真也)
 1 地域福祉における車の両輪──介護保険制度と成年後見制度
 2 地域福祉からみた任意後見制度への期待
 3 NPO法人による任意後見制度の取り組み──NPO法人ライフデザインセンターについて
 4 NPO法人ライフデザインセンターの支援事例
 5 介護の社会化から看とりの社会化へ
 6 福祉社会における成年後見の真の社会化に向けて


あとがき
索  引

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