人文系、社会科学系などの垣根を越え、読書人のための知の道しるべをめざす雑誌『ミネルヴァ通信「究」』。宇野重規氏、白石隆、ハウ・キャロライン両氏と、笠谷和比古氏ほか充実の連載陣。今号より藤永康政氏による新連載「エボニーとアイボリーの物語」を開始する。
書物逍遙
コロナ後における「需要不足」の呪縛からの解放(土居丈朗)
西と東と 近代日本の知の往来(二三)
明るすぎる東京に距離をおいて——谷崎潤一郎(宇野重規)
オンリー・イエスタデイ(二〇)
「なんとなく、クリスタル」⑵(白石 隆/ハウ・キャロライン)
新連載 エボニーとアイボリーの物語(一)
白人の救世主物語)(藤永康政)
「日本史」の日本史(二)
兵営国家(三ツ松 誠)
「なりたい自分」はスマホの中(七)
写真術の誕生と撮影者の役割(江本紫織)
すき間の哲学(二〇)
俯瞰と順路(村上靖彦)
予防の倫理学(三九)
災害予防について考える⑹(児玉 聡)
テクノロジーの進化と人間の発達(二四)
「対話」と「学び」⑴(開 一夫)
近世の幕府と朝廷(四九)
大政奉還と王政復古(笠谷和比古)
京の美味・雅味・情味(三八)
経た年月を「聞く」(鈴鹿可奈子)
ミネルヴァ日本評伝選「自著を語る」
楠木正行・正儀、宿命の兄弟(生駒孝臣)
モンゴル時代史鶏肋抄(五)
モンゴルの文字の来し方・行く末(宮 紀子)
政治学の古典を読む(三七)
国家の公益と政治家の私益(瀧井一博)
本をめぐる声
次の一〇年に向けて(本屋B&B共同代表 内沼晋太郎)
京都再発見
七味唐がらし(長文屋)
■編集後記
■ミネルヴァ書房2021年11月 新刊案内
■表紙作品/江里朋子「截金彩色扇面重香盒」2019年