戦後ドイツの葛藤と苦悩を、世界やヨーロッパの視点から見直し、文化史的現象や、コロナ危機・ウクライナ戦争にまで言及する。
著者 |
ドミニク・ゲッパート 著 進藤 修⼀ 訳 爲政 雅代 訳
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ジャンル |
世界史
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出版年月日 |
2023年05月30日
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ISBN |
9784623095261 |
判型・ページ数 |
4-6・192ページ |
定価 |
定価3,080円(本体2,800円+税) |
在庫 |
在庫あり |
本書は、ドイツ連邦共和国の歴史を再検討し、その新たな⼀側⾯を照射する。著者は外交史を専⾨とし、冷戦や欧州統合に直⾯した戦後ドイツの葛藤、苦悶を、世界やヨーロッパという視点から見直すとともに、文学や映画、歴史政策など文化史的現象にも⾔及する。ドイツ人ならではの、日本人では絶対に思いつかない視点で描かれた、コンパクトなドイツ現代史の通史。
原著:Dominik Geppert, Geschichte der Bundesrepublik Deutschland, C.H.Beck, 2021, p.126
[ここがポイント]
◎ 第一線の外交史専門家によるユニークなドイツ現代史通史。
◎ 2021年秋のメルケル首相退陣とその後のショルツ政権発足、ロシアのウクライナ侵攻にまで言及した「日本語版へのあとがき」を新たに収載。2022年までの歴史を一気に見渡せる。
はしがき
略語一覧
第一章 新たな出発と復興――1945~58年
1 段階的な建国
2 ボンとヴァイマル
3 アデナウアーの宰相民主主義
4 保守勢力の近代化
第二章 改革と反乱――1958~73年
1 変革期にある西ドイツ
2 政党政治の変化
3 近代化と抗議
4 外交政策とドイツ政策をめぐる闘争
第三章 脅かされる安全――1973~85年
1 世界規模の景気後退
2 テロリズムと新しい社会運動
3 国民政党の絶頂期
4 国際協調と冷戦の激化
第四章 転換と固執――1985~99年
1 新しい欧州
2 東西対立を超えた経済と通貨
3 コール体制
4 ドイツ人と国民
第五章 ベルリン共和国への出発―1999~2008年
1 ボンからベルリンへの首都移転
2 政権交代
3 ドイツの「戦争と平和」
4 「ドイツ・モデル」との決別
第六章 グローバル化とその限界――2008~21年
1 不平不満の爆発
2 ヨーロッパの危機
3 メルケル首相の手法
4 コロナ危機
5 今後の展望
参考文献
日本語版へのあとがき
訳者あとがき
関連年表
人名・事項索引