グローバル化時代のEU研究 環境保護・多文化共生の動向
EUが目指す未来とは
多様かつ共通の文化基盤を持つヨーロッパの持続可能な社会への挑戦とその戦略に迫る
東方拡大、ユーロの導入などが記憶に新しいEUであるが、北米・東アジアと並ぶ世界の極としてのイニシアティブを発揮すべく、直面する様々な課題に取り組んでいる。その中でも本書は環境保護と多文化共生に着目し、多様な歴史や宗教を持つ多民族がいかに共生していくか、地球温暖化対策を中心とした環境政策でいかに世界をリードしていくかなど、様々な取り組みを紹介していく。
略語一覧/ヨーロッパ地図
第Ⅰ部 EUの歴史と制度
第1章 ヨ-ロッパの形成と変容
第2章 ヨ-ロッパ統合とアメリカ
第3章 EUの体制
――政治統合とEU憲法条約を中心に
第4章 EUの東方拡大とヨーロッパ東西文化
第5章 旧東ドイツから見たEU
――旧東ドイツの再建とEUの東方拡大
第Ⅱ部 EUにおける環境保護
第6章 欧州企業のCSRと環境保護
第7章 「ベルリンの壁」崩壊の頃の中東欧諸国の環境問題
第8章 ドイツにおける環境保護
――憲法におけるエコロジーおよび未来志向
第Ⅲ部 EUにおける多文化共生
第9章 文化の多様性と統合の模索
――スウエーデンの伝統スポーツを中心に
第10章 フランスの移民問題から見る多文化共生
第11章 ドイツにおける移住者と移民の状況に寄せて
第12章 EUにおける芸術の新たな動向
あとがき
索 引