発達 126
大人が子どもに関わるときに、子どもをよりよく理解し、支えるために、どのような見方、枠組みをもつのがよいのだろうか? また、複数の大人が子どもへの見方を出し合い、共有することにはどんな意味があるのか? 大人がどう「子どもを見る」かによって、現前する子どもの理解は変わってきます。子どもと共に場を生きるなかで、子どもと「私」各々によってそれぞれの意味が立ち上がってくる「生きられる世界」を見る試み。
子どもの「生きられる世界」に導かれるなかで…藤井真樹
幼児期の子どもの発達を見立てる―ある感じを土台に、発達連関図を地図に…石野秀明
「子どもの経験を捉える視点」を養うために…野口隆子
子どもの発達とナラティブ…仲野真史
親が子どもに「ごめんね」と思うとき―母親が子供に抱く罪障感の意味と役割…石野陽子
大人たちが子どもを「見まもる」とはどういうことか?…谷口高士
書くことで見えてくる「子どもの内面世界」―私の体験的実践記録論…竹沢 清
教師の「まなざし」が成長のストーリーを紡ぐ―ねらいの重層化と有機的な活用デザインのすすめ…寺岸和光
発達検査を通して子どもの何が見えてくるのか?―K式発達検査使い手の立場から…大島 剛
チームで子どもを見る、育てるとはどういうことか?…田附あえか・大塚 斉・割澤靖子・中釜洋子
【連載】
家族パスワード―職員相談室…団士郎
孔子の国の子どもたち―『農村児童の心理』…山本登志哉
人との関係に問題をもつ子どもたち―泣き叫びの激しいAくんへの取り組みについて…《発達臨床》研究会
霊長類の比較発達心理学 要求に応えるチンパンジー、自発的に助けるヒト…山本真也
すべり台の歴史―すべり台のある風景、子どもはなぜすべるのか…田実知子・橋彌和秀
育つということ―発達臨床のフィールドから からだとこころと象徴機能 その2
飛行機の姿勢の循環活動…山上雅子
発達読書室