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日本の対外行動 開国から冷戦後までの盛衰の分析

日本の対外行動

国家の命運を左右するものとは―。日本の針路を左右してきた要因を解明する

著者 小野 直樹
ジャンル 日本史
政治・法律
シリーズ 政治・法律 > 国際政治・日本外交叢書 12
出版年月日 2011年04月30日
ISBN 9784623059799
判型・ページ数 A5・322ページ
定価 定価6,600円(本体6,000円+税)
在庫 在庫あり
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  • 内容説明
  • 目次

冷戦後、日本の国際的存在感は低下している。政権交代等の変化はみられるが、国家としてどう対応するかが課題となっている。本書では、国際関係論の分析手法を適用し、19世紀から冷戦終結後までに直面した4つの国際秩序の構造変化に対する日本の対応を分析する。そして、国際秩序の構造変化への国家としての行動が成功する成功する場合としない場合があることを提示し、異なる結果をもたらす要因を明らかにする。

序 章 国際システムの構造変化と国家の対外行動―分析の目的と方法

  国際システムの構造変化と国家の対外行動、対応体制
  合理性―可能性アプローチ
  本書の構成

第1章 開国から第一次世界大戦における台頭

 1 開国期の国際システムの構造とヨーロッパ列強の国家のレベルの状況
 (1)開国期の国際システム
 (2)ヨーロッパ列強各国の国家のレベルの状況と対外行動
 (3)列強のヨーロッパ域外における影響力

 2 「西洋の衝撃」と東アジアの地域国際システムの構造

 3 国際システムのレベルで見た合理的な国家の選択
 (1)一九世紀国際システムと列強の東アジアに対する関心と小国の課題
 (2)東アジアの地域国際システムの構造の特徴と対応上の課題
 (3)国際システムのレベルで見た小国にとっての合理的な選択

 4 徳川幕府と明治政府―国家のレベルから見た日本の対応とその評価
 (1)徳川幕府の対応とその限界
 (2)明治国家による対応
 (3)国家のレベルから見た日本の対外行動の評価

 5 一九世紀の国際システムと日本の対外行動 
 (1)国際システムのレベルの合理性と国家のレベルの対応可能性
 (2)国際システムのレベルでの合理性を優先した酷夏の候道の拝啓

第2章 戦間期の悲劇

 1 戦間期の国際システムの構造と特徴
 (1)混乱と模索、失政
 (2)ヨーロッパ列強の地域大国化
 (3)国際関係の対象地域の拡大と米国および日本の登場
 (4)米国の世界大国化(グローバル・パワー化)と国内的制約
 (5)地球的規模での脅威の低さ

 2 戦間期の東アジアの地域国際システムの状況
 (1)欧米諸国の影響力の低下
 (2)日本の地域大国化と中国のナショナリズムの高まり
 (3)戦間期の不安定な地域国際関係の崩壊

 3 国際システムのレベルで見た合理的な国家の選択と実際の日本の行動
 (1)国際システムのレベルで見た合理的な国家の選択
 (2)戦間期の日本の実際の対外行動―自己破壊的な行動

 4 戦間期の日本の対外行動―国際システムおよび国家のレベルでの分析
 (1)国際システムのレベルでの説明の限界
 (2)戦間期の日本の対外行動

 5 「戦前体制」とその限界―政治過程モデルに基づいた戦前の日本の対外行動
 (1)「戦前体制」と政策決定過程に関わる主要な勢力
 (2)戦前体制の下での日本の対外行動―政治過程モデルによる分析
 (3)国際システムのレベルの合理的選択と国家のレベルの対応可能性―戦前体制の限界

第3章 冷戦下での「経済大国」化と「平和ぼけ」

 1 冷戦期の国際システムの構造的特徴と日本の「二重保護安全保障環境」
 (1)国際関係の地球規模化(グローバル化)の中での二極構造化
 (2)冷戦下での東アジアの地域国際関係―二国間安全保障条約体制
 (3)冷戦期間中の北東アジア情勢

 2 「二重保護安全保障環境」の下での日本の対外行動
 (1)「二重保護安全保障環境」と小国の選択
 (2)冷戦期の日本の対外行動と国際システムのレベルでの説明の限界
 (3)国際システムのレベルとは異なる要因による説明の必要性

 3 同盟構築の理由および成立の時期―国家のレベルの問題としての同盟問題
 (1)小国が大国と同盟する理由―安全保障上の国益の起源としての憲法第九条
 (2)同盟関係成立の時期と日本の国内政治

 4 戦後の日本経済と経済的国家利益―経済条項の背景
 (1)急速な産業構造の変化による戦後の工業化と経済的国家利益
 (2)戦後の経済的国家利益と安保条約改定の時期問題

 5 「二重保護安全保障環境」と五五年体制―同盟の維持と協力の積極化
 (1)五五年体制ト日米同盟の維持
 (2)五五年体制ト安全保障面での対応の積極化

 6 冷戦期の日本の対外行動―「二重保護安全保障環境」の構造的帰結
 (1)米国の対外政策への「不可避的巻き込まれ」
 (2)結果としての日本の対外行動の合理性
 (3)米国への「選択的追従」―「同盟のディレンマ」からの解放
 (4)経済優先、日米関係中心の対外関係
 (5)「平和ぼけ」

第4章 冷戦後の迷走

 1 冷戦後の世界―国際システムから世界システムへ
 (1)国際システムの構造転換―一極・多極的/階層化された構造
 (2)米国の対外行動の整合性・合理性の疑問と国際的信頼の低下
 (3)国際システムの質的転換―三つに類型化される国民国家
 (4)国際システムから世界システムへ

 2 冷戦終結と東アジアの地域国際システム
 (1)冷戦期の東アジアの地域国際関係
 (2)冷戦終結後の東アジアの地域国際関係の拝啓
 (3)東アジアの域内協力関係の進展―経済的相互依存の深化から「東アジア共同体」へ?
 (4)東アジアの国際統合の可能性

 3 経済のグローバル化

 4 世界システムのレベルで見た合理的な国家の選択
 (1)世界システムのレベルで見た合理的な国家の選択
 (2)冷戦後の世界システムの構造転換と小国の選択

 5 冷戦後の日本の実際の対外行動
 (1)安全保障
 (2)地球規模問題
 (3)経済のグローバル化
 (4)冷戦後の日本の対外行動の評価

 6 冷戦後の日本の対外行動についての国家のレベルでの説明
 (1)日米同盟と北東アジア情勢への対応―国際システムのレベルでの説明とその限界
 (2)同盟の強化、湾岸戦争と九・一一事件での対応の差についての国家のレベルでの説明
 (3)世界システムの転換への対応の遅れについての国家のレベルでの説明
 (4)冷戦後の日本の対外行動と国家のレベルの要因

 7 冷戦後の日本の対外行動―危機意識の欠如と政治過程モデルでの対応
 (1)世界システムの構造転換がもたらした状況に関する危機感の欠如
 (2)政治過程モデルに基づいた対外行動

終 章 国際システムの構造変化と国家の命運

  危機意識の有無と国内体制の再構築の重要性
  国際秩序の構造変化の際の政治・組織過程モデルに基づいた日本の対外行動


あとがき
参考文献
人名・事項索引

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