• 哲学・思想
  • 政治・法律
  • 心理
  • 世界史
  • 経済
  • 教育
  • 日本史
  • 経営
  • 保育
  • 社会福祉
  • 社会
  • 評論・自伝
  • 自然科学
  • 児童書
  • 文学・言語
  • 資格・実用

対話としてのテレビ文化 日・韓・中を架橋する

対話としてのテレビ文化

テレビ文化は対話を促す共通財となりうるのか、東アジアでの交流を見通す議論を提示する

著者 岩渕 功一
ジャンル 社会
社会 > メディア
シリーズ 社会 >  叢書・現代社会のフロンティア 17
出版年月日 2011年12月20日
ISBN 9784623060726
判型・ページ数 4-6・298ページ
定価 定価4,180円(本体3,800円+税)
在庫 在庫あり
ショッピングカートに入れる
書評投稿はこちら
この本に関するお問い合わせ、感想
  • 内容説明
  • 目次

テレビ文化の交流は他者のイメージを変えるだけでなく、自らの社会や文化に対してもこれまでとは違う見方をもたらし、自己と他者との関係について新たな意識を芽生えさせる。その意味で、それはまさに「対話」であるといえるだろう。本書は、日本・韓国・中国のテレビ文化の交流の歴史と現在を、対話をテーマに検討していく。

序 章 テレビ文化が育む東アジアの対話(岩渕功一)
 1 メディア文化をとおした対話
 2 つながらない人々、共有されない関心
 3 国という枠組みをいかに越えるか
 4 対話をさらに深めるために

 第Ⅰ部 越境するテレビ文化             

第1章 テレビ文化交流の歴史(毛利嘉孝)
 1 テレビ文化の交流をとりまくさまざまな位相
 2 1970年代という転換期
 3 中国における日本テレビ番組の受容の始まり――1980年代
 4 中国、香港、台湾における日本ブーム――1990年代以降
 5 韓国における日本のテレビ番組の受容――開放政策以前
 6 韓国の大衆文化開放政策
 7 「韓流」の2000年代
 8 番組製作を通じたさまざまな交流――共同制作とリメイク
 9 新たなトランスナショナルな交流に向けて

第2章 『花より男子』にみるドラマ制作と海外進出の戦略(ソン・ビョンジュン)
 1 韓国版『花より男子』の韓国での反響
 2 集英社との版権獲得交渉
 3 企画と演出の分離
 4 監督と脚本家の選定
 5 スターに頼らないキャスティング
 6 こだわりのスタイリング、美術、セット製作
 7 すべり込みでの放送枠決定

コラム1
 ドラマの役割は人々を癒すこと(キム・ヨンヒョン:放送作家)
 テレビの見ることで生まれる他地域への興味(福原 愛:卓球選手)
 中日韓のテーマはますます多元化する(毛 丹青:神戸国際大学教授)

 第Ⅱ部 テレビ番組の相互受容の実態 

第3章 テレビオーディエンスの〈現在〉
    ――東京・ソウル・北京の比較(藤田真文)
 1 日韓中で実施したアンケート調査
 2 日韓中相互での好意度のギャップ
 3 他国の番組視聴が低調な東京――番組視聴の中心はドラマ
 4 他国の番組の視聴率が高い北京・ソウル、低い東京
 5 北京・ソウルではケーブルテレビで他の国の番組に接触
 6 北京・ソウルの若い世代はインターネットで接触
 7 テレビ番組は他の国の印象形成に関係

第4章 日常性と非日常性が織りなす共感――北京の特徴(ジン・イン)
 1 中国における日本ドラマ、韓国ドラマの受容状況
 2 調査の手続き
 3 日本ドラマフォーカスグループの調査結果
 4 韓国ドラマフォーカスグループの調査結果
 5 中国視聴者の心理――若者を中心に
 6 今後に向けた活動と提言

第5章 越境対話の可能性と限界――ソウルの特徴(イ・ドンフ)
 1 東アジアにおけるドラマ受容の歴史
 2 フォーカスグループインタビューによる事例研究
 3 東アジアのドラマ視聴とトランスナショナルな経験の地平
   ――インタビュー調査結果
 4 国境を越えた対話の可能性と限界

第6章 「他者」理解の契機としてのドラマ視聴――東京の特徴(伊藤 守)
 1 国境を超えるドラマ
 2 日本における韓国ドラマ、中国(台湾)ドラマの受容
 3 日本の視聴者は韓国ドラマをどう視聴しているのか
 4 日本の視聴者は中国・台湾のドラマをどう視聴しているのか
 5 韓国、中国(台湾)ドラマの視聴者の〈現在〉
 
第7章 テレビを通じた文化交流の現在――調査を終えて
    (伊藤 守/イ・ドンフ/ジン・イン/藤田真文)

コラム2
 ドラマが描く日常世界の影響力(キム・ユンチョル:テレビ・プロデューサー)
 政府の資金援助や支持が必要(章 軍:中国人民大学教授)
 テレビでアジアの現実を多くの人々に(藤岡朝子:山形国際ドキュメンタリー映画祭ディレクター)

 第Ⅲ部 交流から対話へ            

第8章 テレビ文化をとおした対話に向けて――パネルディスカッションの記録
(岩渕功一/安部裕子/ウ・ヨンメイ/今野 勉/ソン・ビョンジュン/中園ミホ)

コラム3
 ドラマの共同制作には工夫が必要(劉 帆:「新京報」文芸娯楽版編集委員)
 テレビによる文化の積極的な学び(ペク・ウナ:『10asia』編集長)
 日本の中に自己内対話がどれだけあるか(姜 尚中:東京大学教授)

終 章 テレビドラマがつなぐ東アジア(丹羽美之)
 1 『東京ラブストーリー』から『花より男子』へ
 2 テレビに国境はあるか?
 3 主役としての視聴者・市民
 4 ポピュラー文化を通じた東アジアの対話に向けて

あとがき

関連書籍

PAGE TOP

  • 在庫のお問い合わせについて
  • テキスト採用をお考えの方へ
  • 補助教材
  • 書店様へ
  • 発達_定期購読
  • 究 定期購読
  • 公認心理師カリキュラム対応テキストのご案内
  • ミネルヴァ通信ダウンロード
  • 最新保育小六法・資料集2023_サポートページ

お知らせ

RSS
もっと見る
  • 新刊一覧
  • シリーズ一覧
  • 近刊一覧
  • 重版一覧
  • 受賞一覧
  • カートを見る

会社概要

株式会社 ミネルヴァ書房

- 学術図書出版 -

【本社】
京都市山科区日ノ岡堤谷町1

アクセスマップ

(代表) Tel. 075-581-5191
  Fax.075-581-8379
(営業) Tel. 075-581-0296
  Fax.075-581-0589

【東京】
〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台3-6-1
菱和ビルディング2階

アクセスマップ

Tel. 03-3525-8460

Fax. 03-3525-8461